表装処・美術サロンあいざわ

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カテゴリー: 修復 の記事一覧

2022年 寒糊づくり

2022年01月21日金曜日

大寒の時期に作っている『寒糊(かんのり)』。

 

今年も仕込みました。

以前にも紹介しましたが、当店には年代物の『古糊(ふるのり)』が出番を待っています。掛軸などの修理・修復に使用するためのものです。製作の様子はこちら(古糊づくり~寒仕込み~)もご覧ください。

2021年の寒糊づくり

2021年01月21日木曜日

今年も寒糊(かんのり)を作りました。

在庫はたくさんありますが、毎年続けていくことに意味があります。

今年作った糊も十数年後に使うことになるでしょう。

その時に、コロナ禍で大変な年だったことを思い出すでしょう。

 

『書の掛軸』の修理 ~その④完成

2019年06月12日水曜日

『書の掛軸』の修理も最終工程となりました。

今回で最終回。行程10、仕上げ作業の様子です。軸棒・八双・紐などを取り付けます。

掛軸の上部の棒の部分を”八双”といいます。ここにはカンと紐を取り付けます。

八双の取付の様子は写真の通り。

 

総裏打ちをした掛軸の上部に”八双”をおき、裂と裏打紙に糊を付け、包みこむように貼り付けます。

掛け軸は裏返した状態です。

 

ヘラを使ってさらに強く接着させます。

 

この掛軸は6/14(金)~16(日)開催の”ぐんま表装展”に出品しますので、会場で見ることができます。

ぜひご覧ください。

【修理前】の様子

【修理後】の様子

『書の掛軸』の修理 ~その③

2019年05月15日水曜日

前回のブログでは『書の掛軸』の修理 工程5、洗濯作業の様子 をお伝えしました。

これまでの流れはその①その②をご覧ください。

作品の洗濯により、表面の汚れが落ちて、茶色がかっていた作品が少し明るくなりました。時間が経った物なので真っ白にはなりません。しかし、お客様の依頼で古さを残して仕上げることもあります。

洗濯前(部分)

 

洗濯後(部分) ※ 手ブレです。。。

 

そして本日は、工程8、きりつぎ(本紙と裂のつなぎ合わせ)・工程9、総裏打ちをお伝えします。

洗濯後に本紙と裂地を裏打ちしたものをつなぎ合わせ(きりつぎ)、総裏打ちしたものが下の写真です。この状態で数週間から時には数か月、貼りこんでおきます。こうして、掛軸のゆがみを調節します。

つぎは、仕上げの様子をお届けします。

 

『書の掛軸』の修理 ~その②

2019年04月17日水曜日

『書の掛軸』の修理は続いています。丁寧に作品の状態を確かめながら、じっくりと作業が進んでいきます。

今回は、
工程2、解体作業~3、裏打ち紙の除去作業です。
をお伝えしようと思ったのですが、写真がありませんでした。。。

ですので、
工程5、洗濯作業の様子をお伝えします。
作業としては、水を張った”洗い舟”に作品を浸して汚れを浮き上がらせるのです。作品は紙や絹でできていることが多いので、慎重な作業です。汚れが強い場合は、この作業に時間がかかります。
当店では、できる限り化学的な薬品を使わずに、水や太陽光など自然の力を利用して洗濯作業をします。こうすることで、作品の傷みを最小限に留めます。

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