表装処・美術サロンあいざわ

〒371-0017 群馬県前橋市日吉町1-1-7
アイビータウン日吉1F
☎ 027-231-7604

一般社団法人 群馬県技能士会連合会 一般社団法人 全国技能士会連合会 全国表具経師内装組合連合会

ブログ

Blog

カテゴリー: 修復 の記事一覧

『書の掛軸』の修理 ~その④完成

2019年06月12日水曜日

『書の掛軸』の修理も最終工程となりました。

今回で最終回。行程10、仕上げ作業の様子です。軸棒・八双・紐などを取り付けます。

掛軸の上部の棒の部分を”八双”といいます。ここにはカンと紐を取り付けます。

八双の取付の様子は写真の通り。

 

総裏打ちをした掛軸の上部に”八双”をおき、裂と裏打紙に糊を付け、包みこむように貼り付けます。

掛け軸は裏返した状態です。

 

ヘラを使ってさらに強く接着させます。

 

この掛軸は6/14(金)~16(日)開催の”ぐんま表装展”に出品しますので、会場で見ることができます。

ぜひご覧ください。

【修理前】の様子

【修理後】の様子

『書の掛軸』の修理 ~その③

2019年05月15日水曜日

前回のブログでは『書の掛軸』の修理 工程5、洗濯作業の様子 をお伝えしました。

これまでの流れはその①その②をご覧ください。

作品の洗濯により、表面の汚れが落ちて、茶色がかっていた作品が少し明るくなりました。時間が経った物なので真っ白にはなりません。しかし、お客様の依頼で古さを残して仕上げることもあります。

洗濯前(部分)

 

洗濯後(部分) ※ 手ブレです。。。

 

そして本日は、工程8、きりつぎ(本紙と裂のつなぎ合わせ)・工程9、総裏打ちをお伝えします。

洗濯後に本紙と裂地を裏打ちしたものをつなぎ合わせ(きりつぎ)、総裏打ちしたものが下の写真です。この状態で数週間から時には数か月、貼りこんでおきます。こうして、掛軸のゆがみを調節します。

つぎは、仕上げの様子をお届けします。

 

『書の掛軸』の修理 ~その②

2019年04月17日水曜日

『書の掛軸』の修理は続いています。丁寧に作品の状態を確かめながら、じっくりと作業が進んでいきます。

今回は、
工程2、解体作業~3、裏打ち紙の除去作業です。
をお伝えしようと思ったのですが、写真がありませんでした。。。

ですので、
工程5、洗濯作業の様子をお伝えします。
作業としては、水を張った”洗い舟”に作品を浸して汚れを浮き上がらせるのです。作品は紙や絹でできていることが多いので、慎重な作業です。汚れが強い場合は、この作業に時間がかかります。
当店では、できる限り化学的な薬品を使わずに、水や太陽光など自然の力を利用して洗濯作業をします。こうすることで、作品の傷みを最小限に留めます。

『書の掛軸』の修理 ~その①

2019年03月22日金曜日

『書の掛軸』を修理しています。100年以上前に書かれた作品と思われます。

修理(仕立直し)の手順は以前にご案内した通りですが、もう一度書き留めてみます。

●仕立直しの工程●
1、状態の確認と採寸
2、解体作業
3、裏打紙の除去作業
4、剥落止め(絵具が剥がれないように止める) ←日本画の場合です。
5、洗濯作業(汚れの具合で長期間になることも)
6、作品・表装裂の裏打ち作業
7、折れ伏せ(折れの発生している箇所を補強)
8、きりつぎ(本紙と裂とのつなぎ合わせ)
9、総裏打ち
10、仕上げ作業(軸棒・八双・紐等の取付)

 

今回は 1、状態の確認と採寸 です。

写真のように、今回の掛軸は全体がだいぶ茶色くなっています。上部には虫食いの跡が見られ、作品の部分には折れが多数あります。

この折れを放置しておくと、折れた部分が削れて最終的には作品が切れてしまいます。折れがあっても、ひどくならないうちに修理を施したいものです。

 

 

『第45回ぐんま表装展』ご来場ありがとうございました。

2018年07月31日火曜日

7/20(金)~22(日)に開催されました『第45回ぐんま表装展』には、大変暑い中ご来場いただきありがとうございました。

会場では、展示作品について表具師の話を興味深く聞いている方や、からくり屏風の製作に熱心に取り組んでいる方、壁紙の紹介や掛軸製作コーナーで相談している方など、お客様がそれぞれ楽しんでいただいている様子でした。

年に一度の催しですので、また来年もお客様に楽しんでいただけるよう作品作りに精進したいと思います。

今回、当店が出品した作品の一部を写真でご紹介いたします。詳しい内容を知りたい方は、当店の表具師にお尋ねください。

●下の写真の左から2番目『紅葉の軸』は、半年ほどかけて修復しました。ブログでも修復の工程を紹介してきましたので、ご興味ある方は順を追ってブログをご覧ください。

「掛軸の仕立直しをしています~紅葉の軸 その1~」

「掛軸の仕立直しをしています~紅葉の軸 その2~」

「掛軸の仕立直しをしています~紅葉の軸 その3~」

 

●「暮れゆく尾瀬」   鈴木比呂志作詞 服部良一作曲 “交響詩曲ぐんま” より

鈴木比呂志先生直筆の作品を額装しました。部分的に着物地を使って仕立てました。

ページの先頭へ