修復のようすのつづきです。
まず掛軸の解体です。裂の部分は使用しない(新しい表装にする)ので、切り離して本紙(作品)だけにします。
本紙には3回裏打ちが施されているので、そのうちの2回の裏打ち(上裏、増裏)をはがしているところです。
1.本紙の表側の様子
2.上裏(あげうら) を剥しています
3.以前に施された折ぶせが確認できます
4.増裏(ましうら)もはがします
今回の修復の前に、2回修復されているのがわかります。 これは、実際に仕事をしなければわからない、掛軸の履歴ですね。次回は洗濯作業です。
掛け軸の修理一覧です。