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お仕立て品21. 思い出の帯を額にリメイク
思い出の帯をリメイクし、額縁ができました!! お客様の了解を得てご紹介させて頂きます。
こちらはお客様が幼いころ七五三のお祝いで身につけた帯。
この帯を大切とっておきたいので、額にできないでしょうか。。。とご相談いただきました。
お子様用の作り帯でとても華やかです。表地は金糸銀糸が入っていてキラキラしています。裏地は赤色です。
まずは帯を解くところから作業開始です。生地を傷つけない様に慎重に解いて・・・立体の帯が布の状態になりました。
文様は《宝尽くし》です。名物裂にも使用されるおめでたい図柄です。
この帯は一度身につけた物ですので、生地の傷みがないか、額に使用できるか、などを確認しておくのですが・・・・・こちらは保存状態も良く、大部分が使用できることを確認しました。
この帯地をさらに広げて裏打ち作業をします。(写真のように帯地のままでは、額に貼ることができません。曲がったりよれたりしてしまいます。)裏打ちを施すことで、布地の目が整い、補強されます。
裏打ちができたら、製作した額の表面に貼り込みます。今回の額は色紙を飾るサイズにしました。
仕上がりの写真がこちらです!
いかがでしょうか。思い出の帯が額縁に生まれ変わり、飾って楽しめるようになりました。
額縁になったことで《宝尽くし》文様もひときわ綺麗に見えます。また、画面の内側に赤いラインがありますが、これも帯地の裏に使われていた赤い布地です。赤が入ることで、アクセントになりました。
このように、着物や帯、スカーフなどを額縁にリメイクすることも可能です。世界に一つ、自分だけの宝物ができます。
大切な思い出を手放す前に・・・ぜひご相談ください。 お客様に合ったご提案をさせて頂きます。