汚れたり、破れたりしてしまった掛軸。
ご自身にとって大切な品物ならば、あきらめないでご相談ください。
『掛軸の仕立て直し』という選択肢もあるのです。
これからご紹介するのはお客様のご依頼により、傷んでしまった掛軸を『修復・仕立て直し』したものです。お預かりしてから仕上がりまで3か月ほどの時間をいただきました。
◎お預かり時の状態◎
絵の部分に多数の折れが見受けられ、全体的に汚れがあります。

◎洗濯・仕立て直し作業◎
●行程① 仕立て直しをするため、掛軸を解体し、作品の部分のみ残します。
(折れていた部分は傷みが大きく、一部はつながっていますが作品がバラバラになってしまいます。)

●行程② 作品を保護しながら洗濯します。
(今回の作品は傷みが強いので、水洗いのみの作業にしました。水に浸すことで汚れが浮き出てきました。)

※水洗いにより出た汚れで、茶色い水が溜まりました。

※水洗い後の作品です。全体的に汚れが落ちました。

●行程③ 裏打ち紙を取り除き、作品1枚のみの状態にします。
(作品の裏側の裏打ち紙を取り除きます。)

●行程④ 新しく裏打ちをし、掛軸に仕立てます。
(仕立て直しの場合、以前の掛軸に使用していた裂は使わず、新しい裂を使います。お客様に希望の色・柄をお伺いし、裂を選んでいただきます。また掛軸のサイズなども飾る場所に合わせて製作します)
※仕上がりの様子。 『渋く落ち着いた感じに』というご要望をいただき・・仕上がりました。

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