表装処・美術サロンあいざわ

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5月のショーウインドウ

2018年05月09日水曜日

5月に入り暦の上では立夏、夏に向けてショーウインドウも模様替えしました。

 当店職人がデザイン&製作した『黒竹 風炉先屏風』を展示しました。『黒竹』の風合いを生かし、また透かしがあるために軽くて持ち運びがラクです。そして涼しい雰囲気に仕上がりました。真ん中の台の部分は和紙をアジロに織り込んだデザインで、そのまま飾っても、書作品や水墨・水彩画を貼り込んで飾っても利用できます。使い方はお客様次第です。また、こちらの屏風は紐の蝶番を使っていますので、くるっと360度回って表も裏も使うことができ、とても便利です。

屏風といえば、大部分の方が時代劇をイメージするでしょう。確かに、屏風の飾られているシーンが多いですね。その時代、庶民的な調度品のひとつだったと言えます。現代では住宅事情も変わり、屏風自体をご存じない方も多いと感じます。

ここで屏風についての雑学をすこし・・。

  屏風のはじまりは、今からおよそ2000年前、中国の漢時代にさかのぼるとされており、当時の形は衝立のような姿をしていたと言われています。それが日本の飛鳥時代(686年)、新羅国から日本への献物として伝来してきました(『日本書紀』による)。これが日本の屏風の始まりとされています。

その後奈良時代には、木で骨格を作り、紙または布を張って、折り畳むことが出来る今の屏風の形を日本で作り出しました。正倉院御物「鳥毛立女屏風」は最も古い屏風として有名です。この屏風は、女性の髪の毛や衣裳が、鳥毛を貼りつけて表現されていたそうです。今からおよそ1200年前の作品です。

屏風はもとより、空間を仕切ったり、人目をさえぎったり、風を防ぐことに用いられますが、時代や生活様式に合わせ変化してきました。かつては貴族や一部階級の持ち物として、時には日本から海外への贈呈品としての重要な文化交流の役割も果たしました。スペイン語では『BIONBO』。美術展などで海外からの里帰り作品を見られるのもその証しです。

 現代では装飾品として、茶道具の必需品として。または、パーティの会場を華やかにするのも金屏風の役割です。

※ 参考文献 ○江戸表具「表装のあゆみ」 ○山種美術館所蔵 屏風絵名品展 群馬県立近代美術館 ○表具のしおり 表装の歴史と技法 山本 元著 

 

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